【EA】MT4・MT5で接続サーバーを確認する方法【ping】
こんにちは
やまなみです。
今回はMT4やMT5で接続しているサーバー(データセンター)がどこにあるのかを確認する方法を紹介したいと思います。
この方法を知ることで、データセンター詐称やEA設置のためのVPS選びなどに役立つかと思います。
接続先の応答速度確認
まずは今お使いのMetaTraderが接続しているサーバーからの応答速度を確認してみましょう。
MetaTraderを起動してソフトの右下をクリックしてください。
MT4とMT5では多少表示が違いますが上の画像のように数字/数字 kbと表示されている箇所です。
そうすると下の画像のように接続先のサーバーが表示されるかと思います。
今回の例ではそれぞれ別のFX会社のリアル口座で応答速度の表示をしています。
左のDataCenter6,7と表示されているサーバーの応答速度はおよそ77msとまあまあですが、右のData Center JP1,2,SG1などと表示されているサーバーは220ms以上と非常に遅い応答速度です。
応答速度が遅いとデータ受信が遅れて過去のレートに対して注文を出すことになりますし、レートの急変時はこちらの注文がサーバーに届くのが遅くなり不利なレートで約定することにつながります。
EAを使っているのならレート遅延で注文が遅れて常に不利な状況へとなるでしょう。同じ接続先でも応答速度が速い位置にあるVPSと応答速度が遅い位置にある自宅のパソコンではレート急変時のチャート描画の滑らかさに雲泥の差があります。
実際の接続先サーバーを確認する
では実際の接続先サーバーの確認方法をお教えします。
ソフトのダウンロードとインストール
まずは下のサイトを参考にして「CurrPorts」というソフトをインストールしてください。
手っ取り早くダウンロードするならば下のリンクを開いて、
"Download CurrPorts for x64"をクリックしてください。
32bitOSの場合は"Download CurrPorts"こっちをダウンロードです。
http://www.nirsoft.net/utils/cports.html#DownloadLinks
日本語化はさらに下にある”Japanese Iso-G ( http://www.iso-g.com/ ) ”の"Japanese"をクリックしてファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルはフォルダを一つ作って一つにまとめてください。
次に下のサイトから「IPNetInfo」というソフトをダウンロードします。
ページ下段の方に”Download IPNetInfo (in ZIP file)”と書かれたダウンロードリンクがあります。分からない場合はキーボードの"Ctrl+F"で検索を開いて上の文字列を検索してください。
日本語化は先ほどのようにページ下部にある"Japanese"からダウンロードしてください。
これらのファイルも先ほどと同じフォルダーに解凍してください。
"readme_jp"ファイルが上書きされるかもしれませんが重要では無いのでかまいません。
接続先サーバーの確認
まず始めに接続先を調べたい"MetaTrader"を開き、ログインします。
サーバーと接続したのを確認したら先ほどインストールした"ipnetinfo"を開きます。
次に"cports"を開きます。
"cports"を開くとプロセス一覧が表示されるので"terminal"を探します。MT4の場合は"terminal"、MT5の場合は"terminal64"です。プロセス名をクリックしてキーボードの"T"を押すと何回か押してみると簡単に探せると思います。
"terminal"を見つけたら右クリックして"IPNetInfo"をクリックします。
そうすると下の画像のように接続先のサーバーの持ち主を調べることができます。
今回調べたFX会社の一つはサーバーがアメリカのシアトルにあるAmazonのデータセンターにあることが分かりました。
もしこのFX会社でEAなどを使う為にVPSを検討するのならAmazonのAWSサービスでシアトルにあるサーバーを使うことが最良になるかと思います。
MT5で接続先を調べる際は"terminal64"で同じように調べるわけですが、MT5の場合は複数のサーバーと通信を行っています。IPアドレスを見れば2つまたは3つぐらいのIPアドレスに分かれているのが分かると思います。
MT5では同じIPアドレスが2つ表示されますが、これはおそらくMetaQuotes社のサーバーと繋がっているものかと思われます。ですので、MT5の場合はそれ以外のIPアドレス(リモートアドレス)のものを"IPNetInfo"を使って調べるのがいいかと思います。
最後に
いかがだったでしょうか?
データセンター名にJPと入っているのに応答速度が遅いみたいなことがあったりしますが、調べてみたらアメリカのサーバーだったりするというように、普通にやっている場合には気づかないことが多いかと思います。
データセンターの位置もなんとなくアメリカのニューヨークにあるだろうとかロンドンにあるんじゃないかとか思ったりしますが、本当は違うところにあったとか驚きもありますね。
今回の記事があなたにどう生きるかはわかりませんが、役立てればと思っています。
ではではこの辺で。